SCG-JATz 銀夕の翼影

Episode 50

グ「アジダハーカは、雷斬の潜在意識を占有している。雷斬は、元からアジダハーカの目的を達成するために生を受けたという自覚しかないのだ。」 ニ「なるほど。」 タ「元に戻す方法は?」 オ「ある。雷斬の潜在意識に元々満たされていたものは、恐らく…。」 …

Episode 49

タケシ、グラン、ニクラウスの3人は、エテル・マザーXへと戻り、オファニオス=雷斬の居る制御室へと急いだ。 途中、異物を排除する免疫のごとく、次々とタケシたちを襲う兵器群だったが、諜報部隊の手練である3人にとって、撃退は造作もないことだった。 制…

Episode 48

事実を知ったオヴェルは愕然とした。信じていた浄化の手段が、実は破壊の道具でしかないことに絶望した彼に、残された道は唯一つ…。オ「タケシ。私は、ミーアル・リリジョンで活動するうち、この汚れに満ちた銀河系の文明をすべて消し去って、光に満ちたもの…

Episode 47

グランは、雷斬の調査報告を読み上げた。報告は、以下の全文である。 ・・・・・・・・ 銀夕の翼影とは、あらゆる機械を変異させる能力を持つコア「アジダハーカ」によって誕生する飛行物体である。 この飛行物体は、文明のみならず生命の構造に至るまで破壊…

Episode 46

エテル・マザーX内部で自爆を図った雷斬! しかし!ニ「リ、リーダー! エテル・マザーXは壊れてなんかいませんぜ!!」 グ「な、何と言う強度!」 タ「雷斬さんの死は、ムダだったというのかぁぁぁっ!!」 オ「フハハハハ…。タケシよ、銀夕の翼影は復活し…

Episode 45

亜空間を飛び越えて、命がけでエテル・マザーXにやってきた雷斬。彼の真の目的は、エテル・マザーXの破壊だった!!ラ「タケシ、逃げろ! 俺はどのみち、も、もうダメだ…。こ、ここで、自爆する!」 タ「雷斬さん! ダメです! そんな、ムチャクチャなっ!!…

Episode 44

突如タケシの眼前に現れた男。それは雷斬だった! 満身創痍の雷斬は、何故、そしてどうやってエテル・マザーXに現れたのか?ラ「うくっ! タ、タケシ!」 タ「どうやってここまで?」 ラ「い、異相兵器だ…。異相兵器で、亜空間を移動してきた…。」 タ「そん…

Episode 43

オヴェルの言動に絶望を覚えたタケシ。エノーキアン・カタルシスは、タケシの意思をよそに、確実に行われようとしているのか?! タケシが何者なのか疑問を抱いたグランとニクラウスに、オヴェルは銀夕の翼影やタケシの能力について語った。 そして…。オ「そ…

Episode 42

オヴェルは、ミーアル・リリジョンの総帥になっていた。果たして、ミーアル・リリジョンとは何か? そして、オヴェルは何を考えているのか?タ「ミーアル・リリジョンと言えば、政府を影から操っているという、あの宗教結社…!」 オ「そのとおりだ、タケシ。…

Episode 41

銀夕の翼影に変形したエテル・マザーX! 呆然とするタケシに、意外な人物からの通信が…。グ「リーダー、通信が入っております。特殊なコードですが…。」 タ「…。」 グ「リーダー!」 タ「す、すまない。…こちら、諜報部隊リーダー・タケシ。」 オ「オヴェル…

Episode 40

タケシ率いる諜報部隊は、エテル・マザーX内部に到着、複雑な起動ミッションを確実に遂行していた。タ「よし! 次はログオン・ユーザに権限付与。」 グ「了解。GRANT STARTUP FOR TAKESHI。」 ニ「権限付与完了。」 タ「うむ。いよいよだな。起動コマンドを……

Episode 39

エテル・マザーX始動作戦は開始された。タケシの諜報部隊は今回、諜報活動ではなく、エテル・マザーXの起動ミッション自体を命ぜられた。 何故起動する役割をタケシが負うのか? タケシは湧き上がる疑問で、集中できずにいた。タ「エテル・マザーXは、運用に…

Episode 38

タケシ、オヴェル、雷斬の3人は、それぞれ異なる立場で行動を開始。 タケシは諜報部隊のリーダーに突如抜擢され、雷斬はアーリオーンに帰還した。しかし、オヴェルは行方をくらましてしまった。 タケシは、とりあえずオファニオスのことを考えず、しばらく与…

Episode 37

3段階のエノーキアン・カタルシスを暗唱するタケシ! 戦慄する雷斬とオヴェル。本当にタケシはオファニオスと関係があるのか??ラ「オファニオスの再来!?」 オ「何と言うことだっ!!」 タ「わ、私はどうすれば…っ!!」 ラ「残念ながら、エノーキアン・…

Episode 36

パックス・エノーキア、エノーキアン・カタルシス、オファニオス、銀夕の翼影…。 タケシにとって、理解不能な言葉が連なる。タケシは2人に説明を求めた。ラ「エノーキアン・カタルシスとは、パックス・エノーキアの最終手段として、オファニオスがとった行動…

Episode 35

「大変なことになる」というオヴェル。果たしてオファニオスは、1000年前に何をしたというのか? 2人の議論を前に、傍観するしかないタケシだった。ラ「ふぅ…。もうよそうじゃないか。オヴェル。」 オ「ん?」 ラ「銀夕の翼影が現れるんだったら、何をしてい…

Episode 34

タケシは、伝説の「銀夕の翼影」かも知れない。だが、そのことを雷斬とオヴェルが危惧する理由とは?ラ「実はな、お前がハルワタートの人間であることは充分分かっている。」 タ「当たり前ですよ!」 オ「雷斬、調べたのか。」 ラ「ああ。任務に支障が出てき…

Episode 33

「銀夕の翼影」…。アーリオーンに伝説として伝わるこの存在は、一体何なのか!?オ「タケシ。お前、査察委員会でオファニオスの天罰が下ると叫んだな。」 タ「お、覚えがありません…。」 ラ「オファニオスとは、1000年前に現れた来訪者の名だ。ハルワタート…

Episode 32

タケシの予測が、常に大量破壊兵器の誕生を阻止している! 雷斬とオヴェルによる疑惑の念はタケシに向けられた。オ「雷斬、何なのだ、パックス・エノーキアとは?」 ラ「ああ…。今思い出したぜ。500年前、この銀河系に謎の来訪者が出現した。」 オ「来訪者だ…

Episode 31

雷斬の告白に一度は驚愕したものの、落ち着きを取り戻したオヴェル。 オヴェルの胸中には、新たな疑問が生じていた。オ「雷斬の立場は分かった。となると、分からないのはタケシの行動だ。」 タ「私の?」 オ「お前が私の方針に賛成し、政府の陰謀を暴こうと…

Episode 30

アーリオーンのスパイであることを明かした雷斬! 戦慄するオヴェルだったが、タケシは冷静だった。タ「私が知る限り、あなたはまずエテル・マザーのコアを秘密裏に抜き取っていた…。」 ラ「ああ。ハルワタートにグラヴィティ・インテグレータを使ってもらっ…

Episode 29

雷斬と対峙する中、突然頭を押さえて崩れるタケシとオヴェル。彼らに一体何が起こったのか?タ「あ、頭がぁっ!」 オ「…。はぁ、何だ、今の痛みは…。」 タ「オヴェル・リーダー! どうやら…。」 オ「ああ。思い出したぞ、全て! 政府に消された記憶を、全て…

Episode 28

オヴェルはFP2を雷斬のFP1にドッキングさせるべく指示。そして、タケシと共にFP1に乗り込んだ。ラ「どういうことだ、オヴェル! 任務失敗を誘発する気か?」 オ「それはこっちのセリフだ。お前は17管区を壊滅させるプランを立てた! タケシが全て見通したぞ…

Episode 27

雷斬のプランは、目的地を破壊してしまう危険なものだった。阻止すべく発進したオヴェルだったが…。タ「リーダー、FP1は既に攻撃を開始しています!」 オ「よせ! 雷斬! そのプランでは17管区を壊滅に追い込んでしまう!」 タ「ダメです! FP1は通信不能に…

Episode 26

ハルワタート政府に関する裏情報や疑惑の感情までも奪われたタケシとオヴェル。 彼らは何事もなかったかのように、平然と諜報部隊の任務を継続することとなった。 諜報部隊の次なる任務は、アーリオーン第229基地17管区に存在するという、「ソニック・マテリ…

Episode 25

オヴェルとタケシは、政府の査察委員会により逮捕されてしまった。彼らを待ち受ける運命とは?査察官「一級背任罪および、二級反逆罪に問うものとする。」 タ「あなた方には分からないのか! 政府と連合はこんなことのために戦争を利用しているんだ!」 オ「…

Episode 24

これといった動きもなく、1ヶ月が経過した。その間、タケシはオヴェル指揮の下、ハルワタートの内部調査を行っていた。 ハルワタート政府の陰謀は、意外にも簡単に暴露された。オ「ついに分かった!」 タ「ええ。政府は、本当のところアーリオーン連合と取引…

Episode 23

タケシに関する議論は続いていた。オヴェルの発した「パックス・エノーキア」に対して、妙な反応を示すタケシだったが…?タ「…その言葉、頭に突き刺さるような感覚が…。ど、どうなってるんだ。」 ラ「言葉どおりとらえたとしたら、エノークによる平和という…

Episode 22

高エネルギー結晶体「ブレイジング・レイ」は消滅してしまった。 ハルワタート政府は異相兵器を作ろうとしていたようだが、結局は失敗に終わった。不慮の事故ということで、オヴェルと雷斬の過失は問われなかった。 そして、あらゆる戦局を図らずも予言して…

Episode 21

ブレイジング・レイがアーリオーン無人警備部隊の砲撃によって破壊された! その衝撃波は凄まじく、雷斬のFP1とオヴェルのFP2を容赦なく飲み込もうとする!!タ「うわぁぁぁっ!!」 オ「おぉーーーっ!!」 ラ「うぉぉぉぉっ!!」 オ「ひ、被害報告!」 隊…