Episode 22

高エネルギー結晶体「ブレイジング・レイ」は消滅してしまった。
ハルワタート政府は異相兵器を作ろうとしていたようだが、結局は失敗に終わった。不慮の事故ということで、オヴェルと雷斬の過失は問われなかった。
そして、あらゆる戦局を図らずも予言してしまうタケシは、自分の存在に疑問を持つようになった。

ラ「お前、何故俺の行動の結果が予測できる? エスパーか?」
タ「私はエスパーなんかじゃありません、…ないと思います。」
オ「私もタケシがエスパーというわけじゃないと思う。ただ気になるのは、タケシがその不可思議な能力を発揮する状況が、今のところ次の2点に集約されるということだ。」
ラ「それは?」
オ「うむ。まず、雷斬が危機的状況に置かれた場合だ。そして次に、大規模な破壊兵器が誕生せんという時だ。」
ラ「そ、そうだな…。」
タ「どうしました? 雷斬リーダー?」
ラ「いや、何でもない。」
オ「…。」
タ「とりあえず、状況がその2つに集約されたとしても、私は全く意図していません。」
オ「タケシ、以前に何かヘンなことを言ってたな。パックス・エノーキアとか何とか。」
タ「!」