Episode 36

パックス・エノーキア、エノーキアン・カタルシス、オファニオス、銀夕の翼影…。
タケシにとって、理解不能な言葉が連なる。タケシは2人に説明を求めた。

ラ「エノーキアン・カタルシスとは、パックス・エノーキアの最終手段として、オファニオスがとった行動だ。」
オ「つまり、世が治まらぬなら、自らが破壊の後に創造を打ちたてようというわけだ。」
タ「それって…。1000年前に、そんなことが起こったってことですか?」
オ「私は単なる伝説だと思っていたんだが。」
ラ「俺の故郷・セラフでは、歴史上の事実として伝わっている。1000年以上前、まだアーリオーンに連合などなかった時代だ。この銀河系に星々の利権をめぐり、大きな争いが起きた。」
オ「私の知っている伝説によれば、その争いは拡大の一途を辿り、ついには惑星が惑星を潰していくという恐ろしい事態に発展した。」
ラ「その通り。そこに現れたのが、オファニオスだ。オファニオスは、銀夕の翼影と呼ばれた飛行物体で姿を度々現わし、セラフやケルプなど、数々の惑星に警告した。」
オ「だが、セラフやケルプの民は、その警告を無視し続けた。そして、オファニオスは3段階のエノーキアン・カタルシスを実行したのだ。」
タ「3段階のエノーキアン・カタルシス…。うぁっ…! そ、それは、ディストルア・シヴァー、クリエチュア・ブラフマナー、カルティヴェア・ヴィシュヌー…。」
ラ「タ、タケシ!!」
オ「遂に目覚めたのか!?」