Episode 39

エテル・マザーX始動作戦は開始された。タケシの諜報部隊は今回、諜報活動ではなく、エテル・マザーXの起動ミッション自体を命ぜられた。
何故起動する役割をタケシが負うのか? タケシは湧き上がる疑問で、集中できずにいた。

タ「エテル・マザーXは、運用に失敗したエテル・マザーの2号機だ。グラヴィティ・インテグレータは勿論、何かとんでもないものを搭載しているに違いない。」
ニ「素晴らしいじゃないすか、リーダー。これでアーリオーンの奴等を叩き潰せるんすから。」
グ「おいおい、ニクラウス…。リーダーは、大量破壊兵器の誕生を憂慮しておられるのだ。」
ニ「あ、そうなの?」
グ「…。」
タ「この作戦は、私が最も関わりたくなかった類の作戦だ。しかし、お前たちの立場もあるからな。行くよりない。」
グ「リーダー…。」
タ「さあ、余計なことを考えずに、出動だ!」
ニ「はいっ!」
グ「了解。」
タ「こんなとき、オヴェルさんなら、どうするだろうか…。」