Episode 29

雷斬と対峙する中、突然頭を押さえて崩れるタケシとオヴェル。彼らに一体何が起こったのか?

タ「あ、頭がぁっ!」
オ「…。はぁ、何だ、今の痛みは…。」
タ「オヴェル・リーダー! どうやら…。」
オ「ああ。思い出したぞ、全て! 政府に消された記憶を、全て! 記憶処理は甘かったようだな!」
ラ「…そうか。それならば、お前たちと、ちゃんと話ができそうだ。」
オ「雷斬、お前一体何を考えている?」
ラ「実はな。」
タ「…。」
ラ「俺はアーリオーン連合軍・特務破壊工作員・コードLT777。」
オ「ま、まさか!」
ラ「ああ。スパイだよ。」
タ「やはり、そうでしたか…。」
ラ「やはりって…?」
タ「私は常々考えていました。雷斬リーダーの不可解な行動について。」
ラ「不可解…。そうかもな。俺もまだまだだな。」
オ「いや、不可解に感じたのは、やはりタケシの不思議な能力ゆえだ。私には違和感など持ち得なかっただろう。」
ラ「まぁ、とにかく俺はスパイだ。さて、どうする?」