第28話「地底戦車モグラートを探せ!」
 前回に続いて鴨川ロケ。したがって、前回から完全に直結しており、この2話分の時間経過は、せいぜい2〜3日といったところに設定されています。
 モグラートとの対戦では、ダッシュ2での火炎の術による攻撃も効果がなく、「所詮は人間、機械には勝てない」とモグラートのコンピュータに言わしめ、タケシの心に深いダメージを与えます。
 タケシの周辺は、専らヤマト一郎の死に際しての、家族の心境の変化を追っていると言っていいでしょう。東京を離れ、この地で暮らそうかと相談する、たみとみゆき。タケシはそんな2人の気持ちをよそに、死ね死ね団の影を追い続けます。このすれ違いが、また、たみをして「危ないことばかりしないでおくれ」という懇願になります。とにかく、タケシの人間性と葛藤を表面に出そうとしている姿勢が凄い。
 さらに今回は、とんでもないシーンが登場。ミスターKが変装し(変装と言っても、平田昭彦氏の素顔に戻る感じですが)、タケシと散歩するのです! ここでミスターKは、日本人を名乗りつつも、日本人についての批判をタケシのぶつけます。口が滑ったかどうかは定かではないのですが、「石油がなくなったら日本人は何も出来ない」という趣旨の発言が。ここでタケシが「オイルランド事件」の真の意味を悟るのです。素晴らしいですね。ストーリー面で出来るだけ無理が生じないようにしています。
 ちなみに、死ね死ね団には、オルガという新女性幹部が登場します。演ずるは藤山律子さん。東映系では、結構悪の女性幹部を演じておられ、ファンにとって有名な女優さんです。
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