第36話「恋人は暗殺者」
 タイトル通り、徹頭徹尾、人間コピー機で淑江さんの姿になったオルガが、タケシの暗殺を企てるというストーリーです。
 オルガはレインボーマン暗殺に幾度も失敗しており、処刑されかかるのですが、ロリータの進言によって、今一度チャンスを与えられるのです。ここでミスターKが部下のコントロールの甘さを露呈しています。
 大筋は非常に単純なのですが、淑江さん役の伊藤めぐみ氏の演技がとにかく素晴らしい。内面はオルガでなければならない暗殺者の役と、いつも通りの淑江さんの役。この二役をこなさなければなりません。この種の演技はステレオタイプになりがちですが、オルガ役を演じているときの表情やセリフ回しが、たまらなくカッコ良く、本当に死ね死ね団の暗殺者に見えます。たまにオルガ本来の声に吹き替えられるのですが、淑江さん本来の声の時とギャップが殆どなく、これには、ホントに参りました。
 一度はオルガも、まんまとタケシに致死量の二倍の毒を飲ませることに成功。ところがレインボーマンであるタケシはこんなことでは死なず、逆に淑江の姿をした人物の正体を暴こうとします。ポイントになるのは、タケシがデートをすっぽかしたお詫びとしてプレゼントしたブローチ。オルガは淑江を誘拐して服装を取り替えるのですが、淑江は本来そのブローチを左胸につけており、右胸につけてしまったオルガは見破られてしまいます。この仕掛けはちょっとワザとらしい面がありますが、ツメが甘く、また運の悪いオルガというキャラクターをよく表現しています。
 一方、ダリンジャー氏の話は続いており、主要三国より調査員を招聘。当然レインボーマンは各国の航空機の護衛につくのですが、残念ながらダッカーによって2機は撃墜されてしまいます。このところ、レインボーマンも活躍が冴えないという感覚が継続しており、死ね死ね団との拮抗ぶりが際立っています。
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