第21話「電流人間(スパークマン)をやっつけろ!!」
 前回に続いて、エルバンダとの死闘を展開。
 このエルバンダ、電気を発射するマザコンという濃いキャラでありながら、タケシの苦戦度はこれまでの殺人プロの中でも随一。この意外性が秀逸です。今回も、「ママー!」が強烈に響き渡りました。
 結局タケシはエルバンダの電流による痺れを克服できず、本能的にヨガの眠りへと入ります。しかし、それでも痺れを克服できるかどうか分からない状態。そこに現れたダイバ・ダッタ。タケシ一人の力では、どうにもならないほどの危機に陥ったときのみ、現れるお師匠の姿は、神々しさに溢れています。しかも、いつもタケシの意識がない時に現れるという、奥ゆかしさがあります。
 エルバンダとの最終バトルは、ダッシュ1に化身したレインボーマンによる、怒涛の稲妻攻撃! 電気人間に強烈な電気を浴びせるという、結局本体は電気に弱かったというオチが素晴らしいのです。確かに、水中で感電し、イグアナに助けを求めたりしていましたな。
 さて、並行してM作戦の影響を、正造さんを中心として丹念に描きます。
 下町情緒溢れる街は、インフレの影響で物価が大混乱。さらに、ニセ札対策で、本物の1万円札だけを千円札に両替し、1万円札の使用を禁ずるという政府の対策により、銀行に行列が出来て経済活動は麻痺。
 一方で、源吉爺さんが身を挺してニセ札工場を爆破。これにより、タケシのあずかり知らぬところでM作戦が潰えるという、何とも凄まじい展開に絶句。
 この源吉爺さんの死に様は、完全に子供番組の範疇を超えており、見ていて非常に切ない思いをしました。ウチの息子に見せていいか、ちょっと心配になりました。
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