第9話「タケシを狂わせろ」。
 まず冒頭にダッシュ1・月の化身が登場。ヨガの体術を極限まで極めた化身ということで、全身の関節をすべて外して配水管の中を通るという「蛇変化の術」を披露。このビジュアルインパクトは相当なものです。
 今回は、このダッシュ1が登場したのみで、あとはレインボーマンの出番はナシ。ヤマトタケシのドラマになります。
 サブタイトル通りタケシを狂わせる作戦を、死ね死ね団の女スパイたちが延々と講じていくわけですが、これが非常に日本のスパイ物(スパイじゃないが、例えば「プレイガール」とか)に近い雰囲気を漂わせていて、既に子供番組を逸脱。素晴らしいです。
 例のキャッツアイをタケシが呑まされ、タケシが朦朧とする場面は、タケシ役水谷氏のイッちゃってる演技が強烈。その後、死ね死ね団が市井へと既に入り込んでいる様子(精神科の医者が死ね死ね団のメンバー)がチラッと描かれ、ついには脳波をコントロールして狂人化するマシンを装着されるタケシ! というところで終わりです。
 内容が内容だけに、いたるところのセリフが無音に修正され、少し違和感がありました。ファミリー劇場は「当時を尊重し…」という形式には出来なかったのでしょうか? ちょっと残念です。
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