第29話「悪魔の戦隊DAC
 鴨川ロケが続きます。父・一郎の死による家族の苦悩が、今回でとりあえず解消されることになります。つまり、タケシは父の遺志を継いで、死ね死ね団と断固戦うという決意を、母・たみに告白し、たみが了承するという展開です。ただし、これは一郎の墓前で淡々と行われるに過ぎず、タケシ自身の抱えた苦悩が、レスリングの仲間である吉岡との触れ合いによって解消されるくだりは、かなり長い尺を費やして、丹念に描かれています。ここでは、初代エンディングテーマ「ヤマトタケシの歌」が使用され、最近の超人的な活躍ぶりから影を潜めていた、タケシの人間的な面をクローズアップする効果を挙げています。
 一方、死ね死ね団モグラートと、タイトルにある「DAC」による両面作戦を展開。レインボーマンDACとの戦いに専念させるよう仕向け、モグラートで破壊工作を着々と進めます。
 DACは「悪魔武装戦隊」の略で、対レインボーマンの特殊訓練を受けた外国人テロリストが、人間複製装置によって日本人そっくりな外観に改造されるという、凄い設定。いわゆる外タレを沢山使わなくても、外国人の部隊という設定が崩れない秀逸な設定です。このDACレインボーマンの術を次々と破るのですが、何となくツメが甘いのがご愛嬌。ミスターKもご立腹というシーンが、なかなか笑えます。
 今回はヨガの眠りとダイバ・ダッタ(声のみ)が久々に登場。ダイバの優しい呼びかけが胸を打ちます。それにしても、ヨガの眠りに浅い眠りのレベルがあるとは驚き。ヨガの眠りの最中に、モグラートが地中を行く音に気付くシーンがあるのです。
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