第22話「一億人を救え!!」
 前回の異様なテンションと比べると、ややタルい話。
 しかしながら、重要なシーンはワンサカ出てきます。
 まず、イグアナ自らが遂に行動開始。人形に自分の命を預け、レインボーマンの心臓を喰らおうと襲ってきます。この塩沢ときさんの怪演は実にたまりません。ミスターKの不注意によって人形が倒れ、結果的にタケシが救われるという展開が見事。イグアナとミスターKが、全面的に信頼しあっているわけではないということが、ここで強調されます。
 続いて、イグアナが連れて来なかった殺人プロ、マリンダとノーマが、タケシの父・一郎をつれて日本にやってきます。勿論、父・一郎は、タケシ暗殺の切り札です。
 一方、激動の死ね死ね団のエピソードと並行して、今回のお題である「一億人を救う」話が展開されます。M作戦自体は壊滅したものの、その効果はてきめんで、インフレのために飢えた人々が暴動寸前となります。一連のシーンは刑事ドラマ並にリアルです。
 タケシは人と人の愛や信じる美徳を、レインボーマンとして大臣に直訴。以前、ニセ札に関する訴えをしたくだりが生かされ、大臣がレインボーマンを信用するという展開が素晴らしい。
 結局政府は、食料の無償供給を決定し、人々に笑顔が戻ります。このシーンはなかなか感動的。タケシ役の水谷氏の表情も大変良く、レインボーマンでも屈指の名場面と言えるでしょう。
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