ブルーコメッツ

 いきなり日本のグループサウンズに飛んでみます。
 まず、グループサウンズがロックかどうかという疑問に対しては、答えは一言。「ロックではなく、歌謡曲」。色々なグループがありましたが、商業的に成功し、後々まで有名なグループは、プロデュースが秀逸だった。これに尽きます。つまり、グループの外に作曲家や作詞家がいて、プロが作った楽曲を演奏するというスタイルだったわけです。
 ところで、表題のブルーコメッツ
 スパイダースもそうですが、グループ内に作曲家が存在するというのが一番の特徴です。惜しくも数年前に亡くなった井上大輔や、ドリフの楽曲で有名な三原綱木など、卓抜した才能の持ち主が在籍していました。
 楽曲こそ歌謡曲ですが、逆に言えば、後の歌謡曲に多大な影響を与えた存在であり、パイオニアとしてのロックスピリットに溢れたグループだったと言えるでしょう。